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ケン君のこと そしてまりものこと

すっかり秋の気配、朝晩の空気はひんやり、
家の前の街路樹のハナミズキの実がもう赤くなってきました。
なんだかいつもより早い気がするのだけど、気のせいかな。

わが家もあいかわらずみんな元気です。
そして昨日で二週間通ったまりもの最後の実習が終わりました。

そもそも大学が自宅から片道二時間かかるのですが
その関係で実習先もとうぜん遠くなってしまいます。
まりもが専攻しているのは小学校教諭なのですが、今回は養護学校の実習。
前回の小学校の時は一ヶ月だったので短期のアパートを借りたものの
今回は二週間ということで
なんとか自宅から頑張ろうと、片道二時間半かけての日々でした。

朝は4時半に起きて、帰りは午後10時過ぎ
毎日となると眠気も積もり積もって、電車の乗り越しもあったとか。
それでも何とか昨日の運動会を最後に無事実習を終えることができました。

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養護学校はまりもが通う大学付属の学校で
小学生から高校生まで一緒の学校になっています。
まりもの担当は小学校の3、4年生。
どの子も可愛くてしょうがないよと言いながら
中でもとてもまりもになついている子がいたらしいのです。

名前はケン君。
もともと若い女の先生が大好きらしいのですが
あまりまりもに甘えると、ほかの先生から注意されるとのこと。
まりもも、必要以上のことは手を貸さないように、甘やかさないでと注意されたようで、
まりももケン君が叱られるのも可哀想だし、
自立のためには、当然子供との適切な距離というのが必要なんだろうとわかっているので、
ケン君の甘えるような哀しそうな目はなるべく見ないようにして
心を鬼にしてそばを離れたそうです。
いつもそばにいる先生方は、
毎日こんな想いのくりかえしの日々なのだろうと思います。
まりももまだまだ修行が足りないな。


そして昨日は実習最終日の運動会、
朝からお天気があやしく、まりもも気をもんででかけていったのですが
途中でテントに避難することは多少あったものの
無事に終えることができたようです。
お茶目で笑顔の可愛いケン君も、
練習の時は、まりもを見て助け舟を求めるような目をすることも多かったようなのですが
本番はきっちりと自分の競技をやりとおし、
「ケン君、すっごくかっこよかったんだよ」と、うれしそうなまりも。

実習の二週間、最初は眠さやきつさに早く終わらないかなと
そればかり言っていたけど
そのうち、今日は肩にかみつかれちゃたとか、
髪の毛をまとめるゴムもすぐに解かれちゃうとか
しだいに笑いが出るようになった二週間。

昨日は先生達やほかの実習生と打ち上げがあったとか。
終えてみると、子供たちの笑顔がよみがえり、
どの子もほんとうに可愛いんだよ~と、ちょっと心残りのような顔をして帰ってきました。

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昨年自分で探してきた教育特区の小学校教諭の師範館に幸運にも合格をして
小学校の先生になる切符を手にしていたまりもなのですが
大学とかけもちしながらそこで勉強をするうちに、
もっと勉強してみたいことができたようです。
ずっと悩んでいる様子はそれとなく私もきいていたのですが
みすみす教師への切符を手放す決心をしたときいたときは
正直言って、来年から社会人になってくれると安心していたところだったので
手放しで了解するわけにもいきませんでした。

でも若い時だから挑戦できることもあるのは事実だし
後からああしておけばよかったと後悔が残るよりはと思い、
そのための資金もアルバイトでほとんどためてあるとのことをきき、
そこまでして決めたことなら
少し遠回りをしてもいいじゃないかと、家族でいっぱい話し合った結果
ダディさんも私も、そしてスマやじいじも応援してあげようということに決めました。

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さて、ここまで家族のこと、日々のことを細々とながら書いてきましたが、
しばらくお休みすることにしました。
まりもは来年の春から一年アメリカに行くことになりました。
アメリカの小学校で、補助教員として一年間実習をする試験を受け
つい先日合格の報せが届きました。
日本の教育現場で色々な経験をさせてもらいながら
直面したジレンマ、自分に何ができるんだろうという現実が見えてきたようなのです。
子供たちに何がしてあげられるか、それにはあまりに規制の多い現実。
二度のフィンランド行きのことを併せて考え、
今度はアメリカの実態を経験しながら、その経験を日本で活かしたい
そんな気持ちになったようです。
一度先生をしてからという方法もあったのですが
少しでも若いうち、早いうちに行っておきたいとの希望で
まりもも、迷いに迷って決めたこと。
たぶん一年間はこちらには一度も帰って来られないと思います。
私たちも実習中一度は行ってはみたいと思うものの、
先立つものも要るのでね、行けるかどうか^^;

そんな生活が始まったら、
まりもとブログで日常のことを更新しあおうかと言っています。
連絡もしょっちゅうするわけにもいかないだろうし、
でも互いにどんな日々かも気になる、安否確認や、ちょっとした連絡にも便利かもと思い
そんなブログの開設も考え中です。
その時はもうひとつ書いているブログも一緒にして
まったく新しい形で日々のことを書いていこうかと思っています。
どちらにしても、年明けか春ごろになりそう、
その時は、今まで天然家を見守ってくださったみなさんのところへは
またお知らせしようと思っています。
コメントは、いつものスローペースながらおじゃまさせていただきますね^^
それでは、ひとまずお休みです。

今までありがとうございました<(_ _)>

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# by yuruko3 | 2009-09-13 08:09

18歳の夏に見た風景

スマが北海道半分一人旅?で撮ってきた写真
スマの了解ももらって、あくまでも私の好みから一部です^^


釧路駅、人影もないホームに伸びた影がきれいだなあと。
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車窓からの風景らしい、釧路湿原近辺
川をいくつも渡り、それが実にきれいだったそうです。
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札幌の消火栓。
札幌市のマークが入っているのが、チャームポイント^^v
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札幌市電。すすきの電光掲示が見えます。
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ショーウィンドウの中の夏の色、ガラス玉がきらきら。
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旅情もにじむ、きらきらきら・・

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お尻が痛くなるほど列車を乗り継ぎ、車窓に広がる景色を堪能した旅、

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帰りは秋田、長野方面まで回って帰ってきました。

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鏡の中のスマ、みっけ。
スマは何かみつけましたか?
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# by yuruko3 | 2009-08-22 15:56

それぞれの夏休み

今週は仕事が夏休みです。
みなさんもお盆休み中かな、遠くへ帰省したり
遠くへ行っている家族が帰ってきたり、それぞれの夏ですね。

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私は遠出もなし、帰省も里帰りしてくる人もなし、
のんびりゆっくり過しています。
そうそう23年間使ってきた祖母が結婚祝いに買ってくれた冷蔵庫が
私の夏休みと同時にとうとう壊れてしまいました。
ずっとずっと一緒に過してきた冷蔵庫。
結婚したばかりのころは、今夜の夕飯は何にしようかなあと
色々思いめぐらして食材を入れた冷蔵庫。
まりもやスマが生まれてからは子供たちのものが増えていったけな。
最初はスカスカだった冷蔵庫も、いつしか家族の成長とともにいっぱいになってきました。
お祖母ちゃんの冷蔵庫、今まで長いことありがとう、お疲れさまでした。

とりあえず今は下の階のダディさんの両親が使っていた冷蔵庫が助っ人、
お盆休みあけに新人さんが届くことになりそうです。
今日は午前中いっぱい時間をかけてきれいに掃除しました。
仕事の忙しいときじゃなく、私の夏休みまで
壊れるのを待って頑張っててくれたのかもしれないね、ありがとう。


スマは月曜日から北海道です。
大学の友達と二人、東日本、北海道フリー切符とかいうのを買って
5日間各駅停車乗り放題、
予定を立てない旅に出ています。
今ごろどこにいるのかな、宿も行き先も決めてない旅、
いい出会いもあったりするといいな。

まりもはこの8月の初めに一大決心をしました。
今まで走ってきたのだもの、少しくらいまわり道したっていいよ、
ずっと悩みながら迷ってきたけど、進路について決断したみたいです。
詳しいことはまたいつかお話することにしますね。
明日は大学の友達と一緒にひさびさの海、
大学生活最後の日々を大切にすごしてほしいと思います。

ダディさんも明日からお休み、
子供たちはいないし、じいじと一緒にご飯でも食べましょうか。

あちこちで台風や地震の被害も出たり
今年の夏はなんだか色々大変。
名残りの夏はどうぞみんな無事でいい思い出ができますように。


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# by yuruko3 | 2009-08-12 18:57

願い事と収穫

梅雨も半ばをすぎ、ちらほらと梅雨明けの報せもある頃でしょうか。
わが家もみんな元気にしています。
スマは学祭の実行委員になったそうです。
中学高校と、野球いっぺんとうで学園祭に関わりたくても、ちょうど秋の大会のシーズン
ずっとあきらめていたそうで、大学に行ったらとどこかで思っていたようです。
今から少しずつ準備にかかっているようで
今年は先輩に言われるままでしょうが、それでもひとりで任されている大切な仕事もあるみたい
そそっかしいスマで迷惑がかからないかと、ちーと心配な気もしますが
失敗しながら覚えていくことも多いでしょう、
秋は家に帰ってこれないと思うよと今から予告されています^^;

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私も毎日ドタバタとあっというまに時が流れていますが
先週の週末に昔の友達と三人でデートしてきました。
小学校から高校まで同じ学校ですごし、色々な思い出も共有してきた友達。
今は年に何回か会えるか会えないかだけど
春にも一緒に薔薇を見にでかけたり、一緒の時間もまた少しずつ増えてきました。

歳を重ねただけ、話して盛り上がる内容も変わってきたけど
それでもまだ若かった10代の頃とそれほど変わっていないような気もする。
あの頃があって、今の自分たちもいるんだなあと、
色々なことのあったそれぞれのすごしてきた年月を愛おしく思います。

友達の近所に、縁結びで有名な神社があるそうで
三人でお参りしてきました。
ちょうど七夕の前で、縁結びつながりで、きれない笹飾りがあり、
若いお嬢さんたちが真剣な面持ちで手を合わせる姿も見えました。

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恋をしてるのかな、
その後ろ姿がまりもと重なってしまいます。
忙しいばかりで、デートの話もきいたことのないまりもに代わり
私ががこっそり、神さまよろしくとお願いしてきました^^v
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さて、わが家のゴーヤ君、ずんずん順調に育っています。
先日来の強風で、葉っぱは少し傷んでしまいましたが
初めて収穫して、ゴーヤチャンプルもどきになりました。
もどきというのは、お豆腐買い忘れて、豆腐抜きだから(笑)
少し熟してきて、黄色がかってきていたのですが
お店に並んでいるのと一緒じゃつまらないからと、今の収穫となりました。
ゴーヤマンを思い出させる立派な体格と、どこかお茶目なすがたです^^

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緑の時より少し甘みがでて、シャキシャキとみずみずしくて
とっても美味しかった♪

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トマトも色づいてきたし、ゴーヤもまだまだ生ってます、
しばらくゴーヤ三昧の天然家になりそう。
これはレパートリーを増やさないと、またあ~?とクレームもきそうですね^^;
# by yuruko3 | 2009-07-12 08:05

6月は母を想うとき

6月4日は父が名づけた、紫陽花忌です。
母がなくなってから29年たった今年も紫陽花が咲きました。
紫陽花は、母が大好きな花でした、とはいっても、この花は新しく父が植えたもの、
この家を建てたときに、敷地がせまくなるため根こそぎ花を抜かねばならず
残念ながら母の愛でた、ほのかな水色の紫陽花は、もうないのですが
奇しくもその紫陽花が咲き初める頃、さよならも言わずに、母はいってしまいました。

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母が亡くなった悲しみは、あまりにも大きくて
押しつぶされそうになりながらも、頭の中では、しかりしなくちゃ、しっかりしなくちゃ
その言葉だけが、壊れたレコードのように繰り返されていました。
母の状態を隠していたため、突然の娘の死に半狂乱の祖母、
これから人生をともに歩いていくはずだった妻を突然失った父、
私は泣いている暇なんかないんだと
ぴたりと出口を失ってしまったように涙が出なくなりました。

そんな時に、今でもありありと思い出せる、ある不思議な感覚を味わいました。
足は地に着いていながら、地に着いていない。
ふわふわと、からだだけが、やるべきことをやっているような
それはたぶん家で仮通夜がある夕暮れ時のことだったと思います。

母の旧知の友人が家に来るときに、道に迷ったと、ある店から電話をしてきました。
その男性は、私も幼い頃から可愛がってもらった知り合いで、
電話ではしたたかに酔って、泣いていました。
これは私が迎えにいかなければ。。

私はなぜか走りました、それはまるで足が勝手に走りだしたような感じでしたが
夢中で走っていたら、突然ふっと足が軽くなったように思ったのです。
まだ明るい6月の夕風が、なぜかとっても気持ちよくて
走っているのが、心地よくてしかたありませんでした、
そしてその時、身体中が母を感じ、母も一緒に走ってる!と思ったのです。

何故だかわからないけれど、
となりで、母も気持ちよく風を受けながら、私に寄り添ってくれているように感じたのです。
不思議で、悲しくて、何故だか心癒される心地がしました。

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母はあの時も、今も、風になり、花になりして
私のそばに来てくれるのだと思います、
悲しまないでね、大丈夫、お母さんはここにいるよって言いながら。
だからこの日はこの月は、悲しいときではなく大切なとき、母を想うときになりました。
# by yuruko3 | 2009-06-15 20:45